レガシィのツーリングワゴンは、世代を更新するごとにスペックが刷新されています。
系譜としては1966年から1969年まで販売された、スバル1000というモデルに属します。
詳細なスペックは公表されていませんが、素性は良くて、その良さは後継ブランドにも受け継がれます。
レガシィツーリングワゴンのスペックの歴史
レガシィツーリングワゴンの直接的に引き継いでいるブランドは、前身に位置するアルシオーネSVXです。アルシオーネSVXの実燃費は1Lで約7kmと、現代的な性能からすると見劣りします。
それでも、先進的なデザインや当時としては優れていた性能など、現代にも通じる良さがあります。
レガシィはこれらを受け継いだ現行のブランドで、ツーリングワゴンはかつて販売されていたモデルの名称です。初代の性能は排気量1820から1994cc、馬力は110から200程度と、4WDにおいて標準的です。
AT車とMT車が用意されていたり、定員が5名なのは後継でも変わりませんが、それ以外は世代交代と共に変化が目白押しです。
マイナーチェンジを行った1993年モデルは、フルモデルチェンジを行って性能アップを果たします。
排気量は既に1994ccが当たり前になっていますし、更に2457ccに達しているグレードもあります。
馬力は250に到達していますから、数値上で着実にスペックアップを達成したといえるでしょう。
また、この頃のレガシィにはFFモデルも追加されていて、ツーリングワゴンの選択肢の幅が増えています。いわばツ-リングワゴン全盛期といったところです。性能アップや時代の変化に伴い、少し価格の上昇傾向は見られますが、ほぼ同じ価格帯に収まっているのが特徴です。
以降も改良は重ねて加えられ、約3年に1度位のペースでスペックが刷新されます。
1998年までに行われたフルモデルチェンジでは、300馬力に到達する勢いを見せる280馬力も登場します。
次のマイナーチェンジを果たした2009年には、CVTミッションを積極的に採り入れて、主要なグレードに搭載し始めます。
ミッションの変化は乗り心地や走りに影響しますが、市場における評価は良好で、違和感なく乗ることができると評判です。
2011年頃までに続いた性能面の改良は、小規模な変更に留まっていたものの、2012年には大幅な変化と進化を達成します。
2012年から2013年に掛けて販売されたレガシィツーリングワゴンは、以前のモデルをマイナーチェンジしたものです。
しかし300馬力の大台に乗っていることや、燃費の公表でスペックの上昇が分かりやすくなったなど、着実な進化を遂げているのも事実です。
マイナーチェンジは翌年にも行われていて、主流のAT車やMT車に加えられたCVT車は、後にその割合を大きくして行きます。
この時に発表されている燃費は、Bスポーツグレードだと1Lあたり約14kmです。
馬力重視の2Lモデルは、燃料コストよりも走りが優先されていることから、1Lで約12kmの燃費性能に留まります。
2014年の10月まで販売された最終仕様のツーリングワゴンは、全7グレードのラインアップで全車CVTという構成です。
初代と最終モデルを比較してみると、全14グレードあった種類はコンパクトに纏められ、燃費も向上する結果に至ります。
馬力は110から173、200から300へと数値上の変化を見せています。
初期モデルの燃費は公表されていませんが、実燃費の1Lあたり9kmから12km程度に改善済みです。
一方の目に見えない乗り心地やエンジン性能は、地道に改良が繰り返され、着実に評価を獲得することになります。
スバルは水平対向エンジンに拘りを見せて、初代から一貫して採用し続けます。
同じ水平対向型という名前だとしても、その内容はフルモデルチェンジは勿論、マイナーチェンジでも大きく変化しています。
加えて、ターボ性能も年々向上しましたから、数値上のスペックだけでなく乗って始めて分かる変化も少なくなかったといえます。
進化が凄いといった評価は、レガシィではお馴染みの感想になっていて、新モデルの発表の度にワクワクさせたポイントです。
レガシィツーリングワゴンのスペックの今後は(まとめ)
実はレガシィのツーリングワゴンは2014年で販売終了しました。それ以降レヴォーグと名前を変えてブランドが引き継がれています。
新型とも捉えられるレヴォーグは、1Lで16kmの燃費性能に到達したり、乗り心地や走りの良さも改善したものです。
加速性能も向上しているので、燃費を気にする人も走りを重視するドライバーも、両方共に満足できる可能性があります。
刷新の意味では驚くべき性能を達成している進化で、これまでの改良やモデルチェンジが報われる結果です。
家計や環境に対する優しさを追求していますが、迫力あるレガシイらしい走りも生きていて、ブランド名が変わった今でも昔と同じく楽しめます。
系譜の初期モデルや先代ブランド、それに歴代の同ブランドと最新モデルを比較しても進化の度合いは明らかですし、着実に変わってきた変化量は驚きを感じさせます。