レガシィツーリングワゴンの5代目となるタイプのグレ-ドには2.5i、2.5GT、2.0GT DITの3種類のラインナップがあります。基本的には2.5L エンジンのタ-ボの有無の選択なんですが、それ以外に新開発の2.0L直噴タ-ボ搭載(FA20型)のス-パ-モデルがあります。
レガシィツーリングワゴンのDITモデルとは!
レガシィツーリングワゴンのDITモデルが凄いとされる理由は、トランスミッション系統には新開発されたCVTが投入されていて、2.0L直噴ターボエンジンにより、最高出力は歴代最高の300psまで向上させたという事が挙げられます。
これによって機動力がさらに強化されたという事が言えるでしょう。レガシィツーリングワゴンはその名前の通りにツーリングなどのドライブ性能が重視された足回りが際立つ車という事が言えるのですが、それがさらに高出力になっているので、走行時の安定感と操作性の良さは、抜群という事が言えます。
走りを楽しみたいというのであれば、この車は間違いない選択肢に入ると考えなければならないはずです。それぐらいの走行性能の向上が見られているのが特徴的な車という事になります。
バンタイプの車になると、どちらかというと荷物を積んで移動出来れば良いというファミリーカーのようなイメージが強くて走行を楽しむという事は考えないのが一般的な車という事になっていて、走りを楽しめる車という事ではバンタイプではそうはありません。
その中で走行も楽しめて、高い運動性能を持っているという車はこのレガシィツーリングワゴンぐらいの物という事が言えるのかもしれません。そのために車体が流線型を維持し続けているという事が特徴的な所にもなっています。
昔からレガシィツーリングワゴンはファミリ-ユ-ザ-向けという点だけでなく、どちらかといえばスバルブランドオ-ナ-というか、走りに関してマニアックな人達が好む車種のひとつであり、メ-カ-のスバルも意識してかこのハイパワ-のツ-リングワゴンを設定しているように思われます。要は重要がそれだけ見込めたからということでしょう。
最近の人気の車は荷物が積めて走行時の視界が確保しやすい、ワンボックスタイプの車が多くて特にバンのようなタイプになると団子型のような感じにして、運転席の視界を高くして見やすく視界を確保するという事を考えたものが多いのですが、このレガシィツーリングワゴンは運転席が低い位置にあり、ボンネットも比較的長くなっていて、そこにエンジンが搭載されるという従来のスタイルを継続したものとなっています。
そのために、流線型という流れる空気を意識したスタイルにもなっているわけですが、この空気の流れまで考慮して作られている車体というのは、このクラスでは珍しいと考えても良いでしょう。このスタイルの良さもドライブを楽しむことが出来、ある種デ-トカ-としても人気を呼ぶ大きな要因となっていると考えられます。
車は走るときに大きな空気抵抗を受ける事になるのですが、流線型になっていると、この空気の流れを上手く後ろに逃がすという事が出来るようになると共に、安定した走行をすることが出来るようになるという特徴があります。
F1のようなレースカーになるとこの後ろに流れる空気を利用して車を下に押さえつけるダウンフォースという下向きの力にすることで、車体を地面に押さえつけるという事をしているのですが、このような事を似たことが出来るようになっているのが、このレガシィツーリングワゴンという事になるのかもしれません。
良くバンのようなファミリーカーを運転していると横風などでふらつくという事を経験した人も多いでしょう。特に高速道路を走っているような時には、この横風で走行ラインをはみ出しそうになるという事があると思いますが、このレガシィツーリングワゴンに関しては、そうしたことがほとんどなく、安定して走行をすることが出来るようになっています。
特に高速での安定性能は抜群のモノがあると言っても良いでしょう。足回りが素晴らしく反応してくれるので、運転していて楽しく感じるという事もこの車の凄い所という事が言えるのかもしれません。
山道や峠を運転しているような時に、ファミリーカーではなかなか加速をすることが出来なくてイライラするという時が良くありますが、そのような事はこのレガシィツーリングワゴンに限ってはほとんどなく、安定してアクセルを踏めばそれにリニアに反応してしっかと加速をし、優れたハンドリング性能をもってして対応してくれるので、オ-ナ-が運転していて楽しくなるという車になっています。
走行時の車の重心がかなり低い位置にあるので、ふらつくことなく安心して走ることが出来るようになっているというわけです。一般的な車に比較してもかなり重心は低いところにあると考えても良いでしょう。これはボクサ-エンジン特有のエンジンル-ムの配置だからこそ可能であるといっても過言ではありません。
荷物を積める車の場合は車高を高くして車内の容量を増やすという事を考えていることが多くあるのですが、この車は車高を高くするという事をそれほどしていないので、こうした事が可能になっているという事がよく分かります。
この違いは運転を実際にしてみるとすぐにわかるでしょう。走行時に安定しているという事を実感することが出来て、ハンドルを切るとすぐにそれに対応して車が曲がってくれるという事が分かります。
他の車と比較して実感できるレベルで分かるという事がいかに凄い事なのかという事は説明をするまでもないでしょう。ほとんどの車の性能はカタログ的な違いはあってもそれを実感するレベルではなかなか感じる事はありません。
特に足回りの工夫に関してはなかなか分かる物ではないのですが、それを運転してすぐに感じる事が出来て自分が運転をするのであればこのような車が良いという事を感じさせてくれるレベルまで仕上がっているのが、このレガシィツーリングワゴンの凄い所という事になるのかもしれません。
レガシィツーリングワゴンのDITモデルが凄いとされる理由(まとめ)
レガシィツーリングワゴンの5代目のモデルの中でもDITは、特別な存在であり歴代のレガシィツーリングワゴンの中でもトップクラスの完成度の高さをもつモデルであります。もちろんそこまでの馬力だとかは必要なく純粋にNAの水平対向エンジンのフィ-リングを楽しみたいと思うオ-ナ-もおられるので、一概には良いとはいえません。
ただ、スバルがレガシィツーリングワゴンに対する思いのなかにあるスポ-ティな部分を高めたのが、このDITモデルであるのかもしれません。ですからもともとのEJ20型のエンジンではなく、あえてFA20型という新開発のエンジンを導入し高トルクに対応したCVTのトラスミッションまで搭載したスポ-ツタイプにこだわり強調したかったのでしょう。
そこにさらにアイサイトのVer.2を搭載して、安全面までも最先端のテクノロジーでカバ-していこうというのですから、スバルのレガシィツーリングワゴンに対する本気度がここで見られます。
現在のレガシィにはツーリングワゴンという設定車がなく、あくまでアウトバックまでですので残念ながら最先端技術を搭載したレガシィツーリングワゴンが存在はしません。一説にはレヴォ-グがレガシィツーリングワゴンを継承したともあります。
しかしながら、いつの日かスバルレガシィがモデルチェンジをしたときに、ツーリングワゴンという設定のタイプが復活してほしいものです。さらに、高スペックのものも見てみたいものです。