レガシィのアウトバックはクロスオーバーSUVタイプとして、レガシィのラインナップの上で位置づけられているグレ-ド(車種)です。
ただ上質なひと時を過ごすことができる、そういったコンセプトを元にも開発されているので、ドライブだけでなく泊まりにも使えたりする期待が高まりまるのではないでしょうか?
レガシィアウトバックで車中泊は可能か?
まず、車中泊を検討する上でのポイントとしては、車内の広さや過ごしやすさといった部分が、まず考えられます。
レガシィアウトバックのカタログ上では 室内長×室内幅×室内高(mm)が 2030×1545×1240 となっています。(※サンル-フ車は車内高が-35mm)これは数字上からしても十分な室内の大きさです。
そしてレガシィアウトバックはシートアレンジが可能なので、快適な空間を作り出せる可能性があります。
レガシィアウトバックのリアシートは、4分割の可倒式により様々なパタ-ンで荷室に拡張性を持っているのが特徴です。大きさだけでなく長さも変えられるので、希望通りの室内を実現することができます。カーゴルームにあるスイッチを使用すると、簡単にリアシートを倒せるのが魅力です。
荷物は床下の収納スペースに置けますし、汚れが車内に伝わる心配もないので、気兼ねなく便利に使えるでしょう。肝心の過ごしやすさは、十分な長さと余裕のある車幅によって、一人分のスペースはまず問題なく確保可能です。
そのまま眠ることも不可能ではありませんが、予め用意したマットを敷けばより快適な空間が現れます。良質なベッドのような寝心地までとは行かないものの、熟睡できて翌朝が迎えられる程度には、そうしたマットを使うことで問題のない睡眠環境で過ごせます。
空間的な広さは一人分だと思われますが、身長や体格が平均的であれば、二人で添い寝をすることも不可能ではないと考えられます。やや密着する形にはなりますが、それだけ距離感が近くて親密な時が過ごせるといった特別な車中泊が実現します。
車中泊をする上での快適装備とは?
夏は車内という特別な空間であるが故、暑苦しさが生じるかもしれませんが、エアコンを使用してあらかじめ車内温度を下げておけば、睡眠時の快適性が確保できます。
蒸し暑い夜には車内で使える小型のファンも効果的で、扇風機代わりに使うと、バッテリーを節約しつつ寝苦しさが避けられます。
逆に、レガシィアウトバックを冬の宿泊施設代わりにする場合は、アウトドアに近いグッズの用意が求められます。その時レガシィアウトバックは豪華なテントといったイメ-ジでしょうか。
ですのでコンパクトでかさ張らないタイプのシュラフは、車中泊でも頼りになる便利なグッズになると思います。
特につま先側が閉じていて、首や頭まで包み込む形状の物は、暖かくて暖房いらずだといえます。
隙間が生じにくいので体温の保持性能が高く、電気を使わない省エネルギーで心地良い睡眠に入れます。
また車内で心地よい音楽をかければ、気密性のある車内はまるで音楽ホ-ルのような特別な空間が得られます。これは通常のアウトドアでは得られないことであります。
車中泊としての注意点とは!
一方で車中泊としての注意点を挙げるとしたら、それはトイレに洗面といった施設を探しておいたり、近くで利用できるように備えることです。
何処で過ごすにしても、トイレは必要不可欠で無視できない存在ですから、こういった欠点を踏まえて車を活用することが大切です。それこそ簡易トイレなども用意しておく必要があるのかもしれません。
これらは、キャンピングカ-ならなんら問題はないのでしょうが...。
ただ車の車種やタイプを前提として、快適に泊まれるかとの問いには、工夫次第で快適に宿泊できるという結論が導き出せます。
車の性格上、キャンピングカ-等ではないので、そこまで快適とは言えないものですがベッドの質感やプライバシー保護のレベルは、宿泊施設とは大幅に違いますので、これは車中泊に共通する車の欠点です。
一時期災害で、車中泊というのがマスコミで取り上げられたりしましたが、エコノミ-症候群などの問題も出ていて、やはりレガシィアウトバックでの車中泊というのは長期間で行うものではないと考えられます。
しかし、冬季に夜間からゲレンデの駐車場に潜り込み、あさイチでスノボやスキ-を楽しもうとするのであれば、レガシィアウトバックは特別なホテル空間の代わりとなるのではないでしょうか。
そういうちょっとした宿泊ならば、レガシィアウトバックはとても使いやすいものとして重宝されます。
レガシィアウトバックでの車中泊は快適?(まとめ)
レガシィアウトバックを改めて確認すると、一人で泊まったり眠る分には、十分に快適で熟睡も行えるでしょう。
足が伸ばせるスペースは余裕で確保できますし、荷物は床下に押し込んでおけるので、荷室と車内空間を分けて使えます。
シートを倒して眠る都合上、床に敷いて使うマットは必需で必須のアイテムです。
厚みやクッション性が増すほど寝心地も良くなりますが、収納も考慮するのであれば、丸めて保管できるタイプが理想的です。
目隠しを用意しておけばなお良く、窓に貼るタイプの目隠しもあればより完璧に近い結果に繋がります。駐車場などを利用して宿泊する方法ですから、周りから見えてしまったり見られる可能性は常にあります。
ここは車中泊という都合を考え、工夫して快適性を高めることがポイントとなります。
車内空間は横幅や天井の高さを合わせて、広々と過ごせるスペースが存在します。
後は車の特徴や性格を踏まえ、アウトバックの良さを引き出して空間を整備するのが賢明です。
夏の暑さと冬の寒さ対策は必要ですが、レガシィなら駐車スペースの制限が少ないので、日陰や冷たい風が入り込みにくい場所を選んで停められます。
レガシィアウトバックをホテルやベッド代わりにするメリットは、どこでも宿泊施設にできることに加えて、宿泊費用も発生しないことです。
移動の際に高速代やガソリン代などのコストは当然発生しますが、燃費の良さもそれほど悪くない車ですから、費用面でも快適な宿泊が実現すると考えられます。
また、時間の制限からも解放される結果に結び付くので、無計画に移動や宿泊をしたい人にも最適です。日本国内を気ままにレガシィアウトバックとともに旅をするなんて、まるで映画やドラマ、CMのようにすばらしいことではないでしょうか。
自由気ままに望遠鏡を持ち出して星を見たり、山や海へと次々に移動して毎日異なる環境で過ごすこともできます。そのような気持ちや希望を叶えてくれるのが、広々とした快適な空間を提供してくれるレガシィアウトバックのようなタイプの車だと思います。
元々宿泊設備を装備しているわけではないので、さすがにホテル並みの快適性とまではいきませんが、使用するマットを厳選して選べば、限りなく近付けられなくもないでしょう。
むしろ、好みに合わせて自由に空間作りができる点は、レガシィアウトバックは既存の宿泊施設にはない魅力であって見逃せないポイントだと考えられます。
時としてペットと一緒に過ごせたり、自分好みの素敵な音楽をかけながら移動し、宿泊する場所を確保できたりと、レガシィアウトバックでの車中泊は、長所や魅力が引き出せる車としてはじゅうぶんなっていると考えられるのではないでしょうか。